加熱する調理の方法は

火、水、木、金、土の5種類に大別できる。

「火」は直火(じかび)の意である。熱源に直接材料を近づけて加熱する方法で、魚を焼く、いもを焼くなどがその部類に属する。

一般に「焼き物」と称しているが、鉄板で焼くビーフステーキのような焼き物もある。

「水」は水蒸気を用いて加熱するもので、「蒸し物」と称する料理の調理法である。

茶碗(ちゃわん)蒸しのように器ごと蒸すものと、料理の下ごしらえとして蒸すものがある。

ウナギの蒲(かば)焼きをつくるときに蒸すなどが、それである。

「木」とは、木質を通じて加熱する方法である。

熱の不良導体である木質を通してふんわりとした味を形成するのだが、杉板を用いて加熱する杉焼きなどがこれに属する。

「金」は種類が多い。
煮物、揚げ物、炒(いた)め物など金属の鍋(なべ)を用いてつくる料理である。

それに同じ金属でも、鉄、銅、アルミニウムなど鍋の材質によっても調理法に相違が出てくる。

「土」は土鍋ばかりでなく陶板、石などを用いた調理法である。

イギリス料理は簡素で実質的な

家庭料理として知られている。

素材の持ち味を生かす簡単な調理法に特徴がある。

材料の組合せは単純で、幾種もの材料を用いて総合的な味として完成される繊細で手のこんだフランス料理とは対照的である。

この簡素で伝統的な家庭料理には、ボイルドビーフやランカシャーホット(ポット・アイリッシュシチュー)などの煮込み料理や、キドニーパイやミートパイ、ミンスミートパイに代表される歴史のあるパイ料理がある。

またヨークシャープディングや牛肉と腎臓のプディングのほか、クリスマスには欠かせないプラムプディングなど、各種のプディングもイギリス料理の特徴を示すものである。

ローストビーフは、まさに簡単な調理法が肉に応用されたイギリスの代表料理であり、これにはかならず前述のヨークシャープディングとホースラディッシュ(ワサビダイコン)が添えられる。

また、イギリスは狭い国土ではあるが、島国で周囲を海に囲まれ、そのうえ国内には大小の河川が数多く流れている。

そのため海産、淡水産の新鮮な魚貝類が豊富にあり、魚貝料理も多い。

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